マルウェア感染とは
マルウェアは、利用者の端末やサーバーに入り込んで、情報を盗んだり、別の攻撃の足がかりにしたりする不正なプログラムの総称です。公表事例では、メールの添付ファイルから感染し、その端末に保存されていたメールアドレスや過去のメールを使って、取引先になりすましたメールが送られる被害が目立ちます。
どのように被害が起きるか
実在の取引先や過去のやり取りを装ったメールの添付ファイルを開いたり、本文のリンクから不正なファイルを取得したりして感染します。感染した端末からはメールの宛先や本文が盗まれ、それを使ってさらに別の組織へ同じようなメールが送られます。
公表事例に多い影響
- 社員を装った不審なメールが、取引先や顧客に送られる。
- 端末に保存されていたメールアドレス・メール本文・添付ファイルが流出したおそれがある。
- 社内の他の端末やサーバーにも感染が広がる。
事業者が平時に備えること
- メールの添付ファイルのマクロ実行を既定で止める。
- 端末にふるまい検知型の対策製品を入れ、警告を管理者が見られるようにする。
- 不審なメールを開いてしまったときの報告先を一つに決め、報告した人を責めない。
- 自社ドメインになりすましたメールを受信側が見分けられるよう、SPF・DKIM・DMARC を設定する。
自社で確かめること
- 自社ドメインの SPF・DKIM・DMARC が設定されているか確かめる(無料診断)
- 添付ファイルのマクロ実行を止める設定になっているか確かめる
- 不審なメールを開いたときの報告先が社内で決まっているか確かめる
Web サイトとメールの設定は、無料診断で確かめられます(CMS・メール認証・セキュリティヘッダ・SSL/TLS の4種類をまとめて)。
関連する用語
- Emotet(エモテット)
- メールの添付ファイルなどから感染し、盗んだメールの宛先や本文を使って、さらに感染を広げるマルウェア。
- SPF
- そのドメインのメールを送ってよいサーバーを DNS で宣言する仕組み。受信側がなりすましメールを見分ける手がかりになります。
- DKIM
- 送信したメールに電子署名を付け、途中で書き換えられていないことと、送信元のドメインを確かめられるようにする仕組み。
- DMARC
- SPF・DKIM の結果をもとに、なりすましと判定されたメールを受信側がどう扱うか(隔離・拒否など)を、ドメインの持ち主が宣言する仕組み。
- フィッシング
- 実在の組織を装ったメールや SMS で偽のサイトに誘導し、ID・パスワードやカード情報を入力させる手口。
マルウェア感染の公表事例(3件)
- 組織の公表資料信頼度 高第一興商、委託先でのマルウェア感染による個人情報漏えいのおそれを公表(2026年10月8日)影響: 約8,724,000件(お客様情報 約8,631,000件・従業員情報 約93,000件)
- 個人情報保護委員会信頼度 中LINEヤフーに個人情報保護委員会が行政上の対応(2024年3月28日公表)影響: 約52万人
- 個人情報保護委員会信頼度 中長野県教育委員会に個人情報保護委員会が行政上の対応(2024年2月21日公表)影響: 14,231人
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