内部不正による情報の持ち出しとは
従業員や委託先の従業員が、業務で使える権限を悪用して個人情報を持ち出し、名簿業者などに渡す事故です。外部からの攻撃と違い、正しい ID で正しくログインしているため、気づくまでに長い時間がかかることがあります。
どのように起きるか
- 業務に必要な範囲を超えて、大量の個人情報にアクセスできる権限が与えられていた。
- USB メモリや私用の端末・クラウドへの書き出しが制限されていなかった。
- アクセスや書き出しの記録が取られていない、または誰も見ていなかった。
事業者が平時に備えること
- 個人情報へのアクセス権は業務に必要な範囲に絞り、定期的に見直す。
- 大量のダウンロードや外部媒体への書き出しを記録し、検知する。
- 委託先にも同じ水準の管理を求め、実施状況を確かめる。
- 退職・異動のときに、権限をすぐに外す。
自社で確かめること
- 個人情報にアクセスできる人と権限の一覧があるか確かめる
- 大量のダウンロード・書き出しの記録を取っているか確かめる
- 委託先の管理状況を確かめる手順があるか確かめる
Web サイトとメールの設定は、無料診断で確かめられます(CMS・メール認証・セキュリティヘッダ・SSL/TLS の4種類をまとめて)。
関連する用語
- アクセス制御
- 誰がどの情報を見たり変えたりできるかを決め、それ以外を止めること。
- ログ(アクセス記録)
- 誰が・いつ・何をしたかの記録。保存していないと、侵入や閲覧の有無を後から確かめられません。
- 委託先管理
- 個人情報の取扱いを他社に任せるときに、委託元が委託先の管理状況を確かめること。個人情報保護法で委託元の義務とされています。
内部不正の公表事例(2件)
- 組織の公表資料信頼度 高ヤマト運輸、不正アクセスを公表(2026年10月16日)影響: 約526万件
- 個人情報保護委員会信頼度 中NTTマーケティングアクトProCXに個人情報保護委員会が行政上の対応(2024年1月24日公表)影響: 約928万人
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